日本国籍を取得するメリット・デメリット


日本に生活基盤があり、
これからも日本で生活していこうとしている外国の方は、
帰化申請をして日本国籍を取得してみてはいかがでしょうか。

以下に日本国籍を取得するメリットをお伝えします。

日本国籍を取得するメリット

1.日本の名前を持つことができる。

 日本人として名前を自由に決めることができます。

 ※ただし、使える漢字や名前に多少制限はあります。

 日本人としての名前を持つことで、
 言われなき差別みたいなものが少しでも防げるようになるでしょう。

2.日本国籍を持つことができる。

 日本人になれば日本の戸籍を持つことになります。
 配偶者や子供が日本人の場合は、同じ戸籍に入ることができます。
 また、日本国籍のない外国人は、日本で公的な手続きをする際に、
 母国の領事館から書類を取り寄せなければなりません。
 帰化することで、このような手間がなくなります。

3.日本のパスポートを取得でき、ビザ無しで多くの国に行くことができる。

 日本のパスポートは、世界で信頼度が高いと評価されており、
 ビザ(査証)なしで渡航できる国や地域がとても多いです。
 海外渡航手続きが楽になりますし、
 海外で危ない目に遭ったときは、現地の日本大使館で手厚い保護を受けられるでしょう。
 母国のパスポートでは入れない国が多く、仕事や旅行で不都合に感じる方は、
 大きなメリットとなるでしょう。

4.在留資格の更新・変更や再入国許可の手続きなどの面倒な手続きがなくなる。

 日本に住む外国人は、在留カード(または特別永住者証明書)を常に持ち歩く必要があります。
 出入国在留管理庁(特別永住者の場合は居住地の市区町村役所)に定期的に更新しに行くなど、
 外国人であるために何かと煩わしい手続きが多いのです。
 帰化して日本国籍を取得することで、在留カードは返納することになり、更新手続きの手間がなくなります。
 また、帰化をすることで、日本に住めくなるという不安がなくなります。
 これが大きなメリットと言えるでしょう。

5.社会保障面(年金・保険・教育・福祉など)で日本人と同じ権利をもてる。

 社会保障を受けられることは、
 今後日本で長期的に暮らしていくために重要なことと言えます。
 日本で長く暮らし、子供を生み育てる場合であれば、
 日本人を対象に設計されている社会保障制度の恩恵を受けられることには
 大きなメリットがあります。

6.住宅ローンや自動車ローンなどの融資が受けやすくなる。

 十分な収入があったとしても、
 日本を出国する可能性のある外国人に融資することは、避けたいと考える金融機関がほとんどです。  
 帰化許可された方は、収入・経歴・素行・身分関係などを法務局がチェックしますので、
 融資する側からみると、一定の信用があるといえます。

 ※ただし、銀行などの金融機関からの融資は、日本人として改めて審査されます。
  そのため、帰化していれば必ず融資が受けられるということではありません。
  とはいえ、日本国籍を取得することで、金融機関からの審査が通りやすくなります。

7.住居を借り安くなる。

 賃貸物件などの住居を借りる場合に、借りやすくなります。
 近年は外国人を専門とする不動産会社や保険会社も増えていますが、
 未だに日本人向けの物件よりも物件数や家賃などの面で劣ることも少なくありません。
 また、外国人は日本人の連帯保証人を付けなければならないというケースも多く見られます。
 帰化により、住居の選択肢が増え、スムーズに借りやすくなるでしょう。

8.好きな職業に就ける。

 外国籍の人が就職できない職業は多数存在します。
 国家公務員は日本国籍を持っていない人はなれません。
 地方公務員であれば、一部外国人でも就職できるケースはありますが、
 昇進を制御されたり、部署によっては日本人しか採用していなかったりということもあります。
 日本国籍を取得することによって、
 就労制限がなくなりますので好きな仕事に就けますし、自由に職業を変えることができます。
 他の要件を充たせば、公務員になることもできます。

9.選挙権がもらえる。

 日本の政治に参加する権利を得ることができます。
 日本に住んでいる外国人は選挙で投票することができませんし、
 立候補して政治家になることもできません。  
 日本に帰化することにより、参政権が付与されますので、
 選挙で立候補することや、選挙で投票することができます。

10.強制送還の心配がなくなる。

 強制送還されるなどの心配もなくなります。
 普通に生活していればそこまで心配する必要はありませんが、
 一応大きなメリットと言えるでしょう。
 永住権では何か素行に問題があった場合、強制送還の対象になります。
 強制送還後は、再度日本へ入国することが非常に難しくなります。

11.徴兵の心配がなくなる。

 日本では徴兵制度がありません。
 帰化することで、母国の兵役問題を気にせずに生活することが可能です。

続いて帰化申請をするデメリットをみてみましょう。

日本国籍を取得するデメリット

1.母国の国籍を失ってしまう。

 日本は、二重国籍を認めていませんので、母国の国籍を喪失しなければなりません。
 国によっては、国籍回復という制度がない場合もありますので、
 ご自身にとって、どんな影響があるのかを冷静に考えて判断するべきだと思います。

2.母国との生活の違い。

 帰化申請しようとする人は、ある程度日本に住んでいる方が多いかと思います。
 日本での生活に慣れているとは思いますが、
 母国との文化や習慣等に違いがあると思われますので、
 ご自身が日本人としての生活に馴染んでいけるか
 ゆっくり考えてみましょう。

以上、帰化申請をするメリット・デメリットを挙げてみました。

帰化の手続きはとても大変で、必要書類が分からなかったり、何度も追加書類を求められたりして面倒になり、

途中で諦めてしまう方も多いです。

当事務所では、国家資格である行政書士の資格を持った専門家がお手伝いしますので、

帰化許可申請に不安をお持ちの方や、面倒な手続きを少しでもなくしたい方は

コチラからお気軽にご連絡ください。

※帰化申請の許可・不許可については、法務大臣に裁量権が認められているため、

 申請書類に不備がなかったとしても必ず帰化の許可が下りるというわけではございません。


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